慧燈財団 理事長  挨拶

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挨拶

タイ王国慧燈財団は、日本に於ける包括支援組織であるNPO慧燈の活動を支援する目的として、タイ王国、チェンマイ市に事務所を設立いたしました。

  タイ北部地域は白骨街道とも呼ばれ、第二次世界大戦時には多くの日本兵が尊い命を落とした場所として知られております。創設者である調理事長(昨年逝去)は、戦争体験者で且つ、戦後自宅に孤児院を開き、多くの子供達を救った経歴がございます。調理事長の戦争体験は、戦争を知らない現在の若者にとっては想像もつかない悲惨なものと窺い知ることができます。 

調理事長は、自らの戦争体験を踏まえ、白骨街道で尊い命を落とした多くの日本兵の遺骨が顧みられない事を憂慮し、日本国政府が遺骨収集事業を打ち切った後も、引き続き遺骨の収集を続けて来ております。これらの収集された遺骨は、慰霊並びに管理との観点から、チェンマイ市の郊外にあるバンカート中学校内の古井戸(日本兵の多くの遺骨が発見された場所)に納めると共に慰霊塔並びに大梵鐘を建設いたしました。この慰霊塔及び梵鐘はバンカート中学校の生徒達が大切に見守り、維持、管理をしてくれております。 

他方、慧燈財団は遺骨収集を行う傍ら、白骨街道地域で生活する恵まれない子供達や山岳民族に対しても支援する方針を固め、白骨街道の延長線上に位置するミャンマー国内にまで支援の枠を拡大し、これまで多くの子供達に奨学金等の支援を行ってきております。

また、チェンマイ市内に日本語学校を開校し、日本語普及に力を注ぎ、近年日本企業の進出が著しい北部地域の工業団地などへの人材の輩出、あるいはロングスティ先として注目を集めている北タイ方面に居住する邦人への支援要員等としても活躍が期待されております。 

チェンマイ訪問の際には是非、慰霊塔を参拝頂き、遙か南方の地で命を落とした同胞の霊に合掌頂ければ幸いに思います。

 

タイ王国、慧燈財団

理事長  武田恵治

平成20年4月11日